漫画 Archive

食い倒れる野良犬

amazon:[コミック] 少女ファイト(5) (イブニングKCDX)  日本橋ヨヲコ『少女ファイト』5巻を読んだ。
 一ヶ月の停学とそれを利用しての合宿が終わり、それぞれに成長を見せる黒曜谷高等学校女子バレーボール部。しかし池袋ガールズベットバレーの余波は尚も続いて、関東近郊の大会は出場自粛を強いられる。練習は勿論だがそれよりも試合において得ることの多い彼女たちにとって、試合にを出られないことは停滞にも等しい。地元で試合ができないならば遠征をすればよい。ということで黒曜谷ストレイドッグス、大阪遠征と相成った。
 遠征先が大阪と聞いて、伊丹志乃の顔色が変わる。祖父が暴力団組長であるばかりに何らの根拠もなく八百長疑惑を持たれ、自分の実力を正当に評価されなかった、あの大阪!
 大阪遠征の前にバレーボール部員を見舞う試練。それは期末試験。文武両道を謳う陣内笛子監督の意向により、試験で赤点をとった者は試合に出られない。バレーボールにのみ打ち込めばそれでよしとされるものとばかり思い込んでいた一年生部員だが、そうは問屋がおろさない。

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餓える野良犬

amazon:[コミック] 少女ファイト(4) (イブニングKCDX)  日本橋ヨヲコ『少女ファイト』4巻を読んだ。
 早坂奈緒の関与が引き金となって、大石練以下一年生部員全員はおろか犬神鏡子ら二年生部員までもが試合に出場してしまった池袋ガールズベットバレー。この不祥事が明るみとなった黒曜谷高校女子バレーボール部に理事会が正式に処分を下した。その内容は、当事者に退学処分を下すのではなく、連帯責任としてバレーボール部全員を一ヶ月間の停学とし、その間、部員たちは学校施設内で合宿。尚、女子バレーボール部については夏のインターハイを出場辞退する。
 インターハイ出場辞退はやむを得ないとして、誰も退学せずに済み、且つ、バレーボール漬けの生活を送れると喜ぶ一年生部員とは対照的に二年生部員は浮かぬ表情。陣内笛子監督の云うには、部の存続のためには春高こと全日本バレーボール高等学校選手権大会で相応の成績を残すことが必須となった。結果を出すまでは常に首の皮一枚で繋がっている状態なのだ。安心はできない。
 剣が峰に立たされた黒曜谷ストレイドッグスだが、そんな彼女たちに朗報が齎される。
 高校の部活動にプロリーグの現役選手がコーチに着任するという。その現役選手とは由良木政子。現在、腰を痛めてリハビリ中の身である彼女は、黒曜谷高校女子バレーボール部のOGであり、かつて陣内笛子と春高を制している。つまり、大石真理ともチームメイトの間柄だ。ちなみに彼女は男子バレーボール部の由良木龍馬の姉である。
 プロの世界に身をおく政子をコーチに迎え、指導体制は整った。新体制で迎えた合宿は、育ち盛りの身には厳しい断食で幕を開ける。

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野良犬、地下に潜る!

amazon:[コミック] 少女ファイト(3) (イブニングKCDX)  日本橋ヨヲコ『少女ファイト』3巻を読んだ。
 早坂奈緒と延友厚子は小学生の頃から、ずっと同じチームでやってきた仲である。黒曜谷高校でもそれは同じ。ただし、最近はちょっと様子が違うようで。
 入学金や授業料が免除されるスポーツ特待生として入学したからには、それ相応の結果を出すことが求められる。今までと同じような心構えではいけない、通用しない。同じチームに天才大石練がいるのだ。生半な覚悟と練習量ではレギュラー定着は無理だ。
 厚子は、自宅通学が可能であるにもかかわらず、寮住まいを決める。
 厚子の変化にナオはついてゆけない。そして、ナオの変化に厚子はついてゆけない。ちょっとした気持ちのすれ違いと巡り合わせが事態をややこしくして、ナオは部活動に顔を出さなくなる。
 ナオが賭けバレーボールの試合に出場しているとの噂を聞いて、練は心配する。バレーボールは専用の設備が整っていても怪我をすることのあるスポーツだ。バレーボールがギャンブルの対象として扱われているのはともかくとして、選手に怪我をさせないように配慮されているのか? 練と学は賭けバレーボールの会場に潜入することを決意する。
 厚子がナオのことで頭を悩ませているとき、彼女は電車内で見かけたかつあげ紛いの押し売りをされている少女を助ける。その子は実際は少女ではなく、少女に見紛うばかりに美しい少年。しかも彼は三國財閥の次男坊だ。つまり、黒曜谷高校男子バレーボール部一年生の三國智之の弟だ。広之が買うように強要されていたのは、池袋ガールズベットバレーというイベントの入場チケット。手元に残ったチケットのうち一枚を厚子に渡すと、一緒に観に行こうと誘う。
 チームの仲間を放っておけないと、練はチームメイトの小田切学と幼なじみの式島未散とともに池袋ガールズベットバレーの会場に潜入。広之の誘いに厚子は長谷川留弥子と伊丹志乃を伴って池袋ガールズベットバレー会場へ。
 かくして黒曜谷ストレイドッグス、池袋ガールズベットバレーに全員集合!

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野良犬の群れ

amazon:[コミック] 少女ファイト(2) (イブニングKCDX)  日本橋ヨヲコ『少女ファイト』2巻を読んだ。
 私立黒曜谷高校をスポーツ特待生で入学した大石練。幼なじみの式島未散もまたスポーツ特待生で黒曜谷高校へ。そして、小学校で二人と一緒だった小田切学も黒曜谷高校スポーツ科学科に入学。
 入学式の後は、いよいよバレーボール部監督や現役部員、新入部員との初顔合わせである。練にとっては新たなバレーボール人生の開幕だ。女子バレーボール部の新入部員は六名。見知った顔もあれば関西から来たという者もいる。なかでも変わり種は、体験入部したその日にバレーボールを始める決意をした初心者だ。
 いよいよ本格的な部活動が始まるその日、新入部員たちが意外に感じたのは女子バレーボール部であるにもかかわらず、そこには男子部員の姿があることだ。しかも練にとっては見知った顔。
 男子バレーボール部で正セッターだった式島滋が退部して、女子バレーボール部のトレーナー兼マネージャーを務めることになった。これは昨年の白雲山学園中等部での不純異性交遊疑惑が原因の措置と見る向きもあり、当事者の一方であり、選手としてのシゲルを高く評価する練の衝撃は大きい。自分のせいでシゲルが誤解され、それが理由でバレーボールを辞める羽目になるなんて!
 自分を責める練に本当のところをシゲル本人に尋ねることを勧める学。その助言に従うと、トレーナーをするという選択はあくまで自分のためとシゲルは告げる。将来、父親の後を継ぐので、今から経験を積んでおきたい。それも、どうせなら自分の技術を求められるところで。
 シゲルのトレーナー転向に動揺し消沈する練。そして彼女に助言する学、恋人との電話が長引いた早坂奈緒。入部早々、部活動に遅刻した三人と残りの三人とで新入部員による紅白戦が行われることになった。練習期間は一週間。ただし、遅刻組は前半三日間を掃除に費やすこと。
 監督が云うには、目的を持って工夫して練習すること。

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傷だらけの野良犬

amazon:[コミック] 少女ファイト(1) (イブニングKCDX)  日本橋ヨヲコ『少女ファイト』1巻を読んだ。
 大石練は群れのなかで息をひそめている。目立たないように周囲を窺って、自分の本性を知られないように生きている。練がこの群れに身を寄せたのは、傷を静かに癒す為だ。かつて身が引き千切れるほどの傷を負った練は、しかしその傷を治す方法を知らず、ただひたすらに走り続けて痛みを忘れようとしていたところ、信じていた仲間に足をすくわれた。
 二度にわたる負傷は、練のうちに燃え上がる闘争本能を燻らせた。かつては「狂犬」と呼ばれていたバレーボール選手は、今や万年補欠の雑用係。来年の高等部への進学だが、このままでは特待生でいられそうもなく、足切り候補の筆頭と目されている。
 練のうちにあった炎は、もう消えてしまったのだろうか?
 否、大きな群れのなかで駄犬を気取っていても、一流の猟犬の持つ牙と爪は健在だ。練自身、今も人知れず牙と爪を研いている。

 練が所属する私立白雲山学園中等部のバレーボール部は飴屋中学バレーボール部と練習試合をすることになった。この試合、三年生部員にとってはただの対外試合ではない。ここでの活躍が、来年進学する際の自分のあり様を決めるのだ。つまり、バレーボールの特待生として迎えられるか、入学試験を合格してただの白雲山学園高等部の生徒になるか。
 対外試合の一切は、それがたとえ練習試合といえど、自分が特待生として相応しい選手であることを指導者にアピールする貴重な機会だ。活躍如何で自分の将来を左右する。特に飴屋中学バレーボール部との試合は、特別な意味を持つ。白雲山学園バレーボール部に京極小雪、飴屋中学バレーボール部には長谷川留弥子が所属していて、双方ともにバレーボール雑誌に取り上げられるほどのルックスを持ち、中学三年生ながらアイドル扱いをされている。自然と注目度は高い。ここで活躍するかしないかは、ごく近い将来に影響を及ぼすことだろう。
 人気が実力を伴わないのはままあること。小雪は自らの実力不足を認めている。キャプテンを任されていることも、能力とは別の理由があるのではないか、と悩んでいる。バレーボール選手として悩む小雪は、飴屋中学バレーボール部との練習試合の前夜、練の自主練習の光景を偶然に目撃する。
 一方、万年補欠の練に本来は出場機会はめぐってくるはずもなかったが、試合の直前に出場選手に怪我を負わせてしまったことで練の状況は変わった。入部以来、初の対外試合出場だ。

 久しぶりの試合。対戦相手の実力も申し分ない。燻っていた炎が一時、風にあおられて燃え上がる!
 そして、事件は起こった。

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