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エイプリルフール

amazon:[コミック] JOJOVELLER完全限定版 (マルチメディア)  荒木飛呂彦による「ジョジョの奇妙な冒険」の豪華画集、『JOJOVELLER』が発売となる。来春発売予定の通常版もなかなかに高額だが、今秋発売となる完全限定版は目を見張るほどの価格が設定されている。二万円だ。
 二万円。画集はそもそもが紙や印刷に高い精度を求められるものだが、とはいえ二万円はおいそれと飲み込める金額ではない。だって二万円だよ。
 高額商品だからと購入意欲の萎むのを集英社は許してくれない。『JOJOVELLER』完全限定版の購入は完全受注生産を謳っており、この予約期限が3月19日から5月7日までに設定されている。期限を設けることで購入を迷うファンの焦りを誘い、物欲を刺激する。
 五十日の予約期間を懊悩に費やし、9月の発売日まで購入資金を積み立てて、いざ手に入れたら入手したこと自体に満足してしまう。また、せっかく買った高価な画集を汚すまいと、気軽にページをひもとくことすら心情的にできない。でもファンだから買わないわけにはいかない。
 完全に集英社の掌の上で踊っている。思う壺だ。
 それでも、「買わない」という選択肢を簡単には選ばせないだけの魅力が、『JOJOVELLER』完全限定版にはある。もし購入を見送ったとして、発売日以降には「買わなかった」ことを後悔するに違いないとの確信がある。「やっぱり買っておけばよかった!」と天を仰いで叫ぶ自分の姿が、現時点でありありと見えるのだ。

 だから私は、『JOJOVELLER』完全限定版の購入予約を本日済ませた!

 ところで、本日は4月1日。エイプリルフールだ。一年に一度の嘘吐き無礼講の本番である。老いも若きも男も女もこぞって嘘の花を咲かせる今日のこの日、私もひとつ荒唐無稽でいて気宇壮大な嘘、嘘と書いて「ロマン」と読むようなそれを吐いてやろうと目論む。
 さんざんに頭を悩ませて出た結論は、「嘘はよくない」。
 エイプリルフールはお祭り騒ぎのようなものとはいえ、嘘を吐くのは道義的にいかがなものか。「嘘も方便」とはいうけれど、その一方で「嘘吐きは泥棒のはじまり」ともいう。楽しい嘘や人助けとなる嘘もあるのだろうけれど、やはり嘘は嘘。ひとつの嘘から転落人生の幕が上がるというのなら、ささいな嘘ですら口にするのは憚られる。
 だから、嘘は吐かない。これは敗北宣言ではない。人としての尊厳を守るための戦略的撤退、その勇気をたたえる魂の凱歌にほかならない!

 さて、冒頭で述べた、『JOJOVELLER』完全限定版を購入予約を済ませたとのことだけれども、これは果たしてホントウか? それともウソか?
 さあ、どうなんだろうね?

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Comments:2

omune 2013年4月 2日 00:20

お久しぶりです。

 二万円の画集ですかあ。いくらファンでもさすがに即決はためらわれる金額ですね。でも、ファン度が強ければ強いほど欲求も高まってくるわけで……。そんなところから「ホントウ」だとにらみました。それも「観賞用と保存用に二冊を購入」に一票投じさせていただきます。


サテヒデオ 2013年4月 3日 00:33

omune様
 コメントくださいましてありがとうございます。
 Blu-rayディスクと豪華ボックスも付いてのお値段ですから。これに壱萬円以上の価値を見出せるか否か。こう書いてしまうと正気に戻ってしまいそうだ。
 ここでホントウかウソかを明らかにするのはいかにも野暮というものですから、どちかを言明することはありませんが、鑑賞用と保存用のほかにも布教用というものがあることを付言しておきます。

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