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集合前の下準備

「アベンジャーズ」公式サイト  2012年8月17日、日本列島は「アベンジャーズ」公開当日を迎えた。これに先駆けて、公開を告げるテレビCMは攻勢を強め、更に14日からは先行上映が実施された映画館もあった。
 お盆の時期とあって、各家庭では迎え火を焚いてご先祖様を「アッセンブル!」ときたもんだ。

 アメリカンコミックの最大手、DCコミックとともに双璧をなすのがMarvelだ。「ファンタスティック・フォー」に「スパイダーマン」、「X-MEN」を擁するヒーロー軍団の中で、ひときわ輝かしい光を放つチームがある。主役級のヒーローが集結した最強部隊、「アベンジャーズ」がそれだ。
 全世界的に興行成績を塗り替えてきた怪物映画が、満を持して日本上陸を果たす。ここに至るまでに数本の映画をもって最強部隊のメンバーを紹介してきた点に、ハリウッドの底力を感じる。大風呂敷を何枚も広げて、そこで「手に負えないよぉ」と放り投げないところに、ハリウッドの良心と「ハリウッドに良心なんて笑わせる。Marvelヒーローがキラーコンテンツなんだよ!」という興行的魅力を感じさせられる。映画人の良心にせよ背筋主義者の金儲けにせよ、面白いヒーロー映画であればどんどん作ってほしいものだね。

 ここからは、最強部隊「アベンジャーズ」のメンバーを簡単に紹介する。

amazon:[Blu-ray] キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 3Dスーパーセット  まずは"超人ソルジャー"、キャプテン・アメリカ。
 第二次世界大戦時に秘密裏に為された、人体強化の研究により誕生したのがキャプテン・アメリカだ。その正体はスティーブ・ロジャース。
 実験前のスティーブは目を見張るほどのもやしっ子。風が吹いても倒れるのではないかと疑いたくなるくらいヒョロヒョロだった。しかしアメリカ人としての誇りと愛国心は人一倍あり、本当の意味での勇気を持っていた。
 軍が推し進めていた「スーパーソルジャー計画」は"ヒドラ"の妨害により頓挫し、その際に研究の中心人物が殺害される。この時点で実験済みだったのはスティーブ・ロジャースただひとり。軍の特性を考えると、ひとりだけが身体能力に秀でていたところで意味はない。組織として機能することを優先するのだから。
 かくして「キャプテン・アメリカ」は国債売りの販売促進キャラクターへと華麗なる転身を遂げる。アメリカ全土を巡業し、戦争への後方支援をお願いするか、戦地に赴いて兵士たちを慰問するかの毎日。超人的肉体を手に入れたところで、スティーブ・ロジャースの誇りと愛国心は満たされることはなかった。
 そんなある日、友人の危難を耳にした男は偽りのヒーローであることを辞め、不退転の覚悟をもって戦場に赴く。だったひとりで!
 キャプテン・アメリカの誕生だ。
「キャプテン・アメリカ」については、このブログの2011年10月5日に「星条旗よ永遠なれ」の表題で取り上げた。「アベンジャーズ」観賞前に是非とも読んでもらいたい。

amazon:[Blu-ray] インクレディブル・ハルク  二人目は"苦悩の科学者"、ハルク。
 かつての「スーパーソルジャー計画」の再現を試みたアメリカ陸軍が、その真意を告げずに研究を委託したのがブルース・バナーである。研究の成功を確信したブルースは自ら人体実験に臨み、そこで致死量のガンマ線を浴びる。九死に一生を得たブルースだが、その後遺症は凄まじい。感情が高ぶるにつれ、ガンマ線の影響を受けた肉体は緑色に染まって巨大化し、ブルースは地上最強の怪物へと変化する。緑色の巨人は、廃船のように巨大な体躯を指して「ハルク」と名付けられる。
 ブルースにとって感情の発露は、即ち暴力の解放である。研究者として生きてきた彼は暴力を受け入れられない。それも圧倒的なまでの暴力だ。このままでは人並みに生きることなんて不可能。どうにかして自分の中のハルクを抹殺しなければ!
 ブルースが自分の中の怪物と闘うその一方で、計画の中心人物であったロス将軍は、己のキャリアを守るため、秘密裏に事態の収拾を図る。手段を問うてはいられない。絶対にブルース・バナーを捕獲しなければ!
「インクレディブル・ハルク」は、このブログで2012年8月16日に「ANGER MANAGEMENT」の表題で取り上げた。「アベンジャーズ」を観るなら一読するのも悪くないと思う。

amazon:[Blu-ray] アイアンマン  次は"戦う実業家"、アイアンマン。
 その正体は、天才科学者にしてスターク・インダストリーズの最高経営責任者であるアンソニー・スタークだ。
 これもまた天才と謳われ、第二次世界大戦時には「スーパーソルジャー計画」に協力した経歴を持つハワード・スターク。彼を父親に持つ"科学のサラブレッド"は、開発したミサイル兵器の御披露目の地でテロリストの襲撃に遭う。この襲撃でトニーは胸部に傷を負い、常に死に瀕しているような状態となる。トニーの胸に大穴を穿った金属片は、その多くは摘出されたものの、その一部は血流に乗って心臓を目指している。これを心臓に到達させないためにも、磁石で常時引き寄せなければならない。それも強い磁力を持った電磁石でなければ。それをしなければトニー・スタークは今度こそ死ぬ。
 必要は発明の母。電磁石の動力に小型のアーク・リアクターを作り上げる。捕虜の身でありながら、ろくな物資もないまま、天才と呼ばれる所以を発揮するトニー・スターク。テロリストが彼を誘拐したのは、そんな天才の技術力を手に入れるため。
amazon:[Blu-ray] アイアンマン2  テロリストにあてがわれた洞穴内で、トニーは命の恩人である医師の協力を得る。そこで彼は着脱式の飛行装置を作り上げる。テロリストに協力しての兵器開発に見せかけてはいるが、実際は脱出するためのものだ。天才トニー・スタークの科学技術に間違いはなく、彼は脱出を成功させるが、恩人はトニーを逃がすために自ら犠牲となることを選んだ。
 辛くも生還したスターク・インダストリーの社長は、自分の会社が兵器開発で業績を上げていることに嫌気がさす。兵器開発からの撤退を表明したトニーは、自由に飛びまわる快感を再び味わうため、改めてスーツ型の飛行装置の開発に邁進する。天才科学者として知られる男の空への思いから、アイアンマンは生まれた。
「アイアンマン」シリーズについては、一作目「アイアンマン」はこのブログの2011年9月2日に「リコール製品自主回収」の表題で、二作目「アイアンマン2」は2011年9月3日に「過去と未来の綱引き」の表題でそれぞれ取り上げている。「アベンジャーズ」観賞前の服用を推奨する。

 ちなみに、"魔性のスパイ"ことブラック・ウィドウ、ナターシャ・ロマノフは「アイアンマン2」に登場している。このとき、潜入活動に従事していたこともあって、その正体を含めて彼女についての詳細は全然明かされなかった。謎の女スパイ。峰不二子をそのまま実写化したような、甘く危険な薫りのする女性である。
 敏捷性と柔軟性に富んだ体術は、訓練された兵士を地に伏せさせ敗北を舐めさせる。ブラック・ウィドウは見かけだけの女ではない。

amazon:[Blu-ray] マイティ・ソー 3Dスーパーセット  次は"神失格の男"、ソー・オーディンソン。
 世界樹ユグドラシルに連なる九つの世界を統べるオーディン。九つの世界のうち、アスガルドに住まうオーディンには二人の息子がいる。兄のソーは快活だが無鉄砲。弟のロキは内向的ながらも悪戯好き。二人とも父王を誰よりも尊敬する。
 長じて立派な若武者となるソーとロキ。特にソーの強さは尋常ではない。その手に握るムジョルニアを振るって戦場を縦横無尽に飛びまわる。ロキは魔法をよくする戦場の曲者だ。
 老いたオーディンが後継者をソーに定めた。その御披露目となる日に、アスガルドは闖入者を許す。氷の世界であるヨトゥンヘイムからプロスト・ジャイアントが侵入する。晴れの日を台無しにされたソーは怒りがおさまらない。ソーはロキと友人たちと連れだって、ヨトゥンヘイムに殴り込む。
 その短慮きわまりない行動と反省の色を見せない我が子に対して、父王オーディンは追放を命じる。流浪の王子が辿り着いたのはミッドガルド。原住民が呼ぶところの地球である。
「マイティ・ソー」は、このブログの2012年8月12日に「Over the Rainbow」の表題で取り上げている。「アベンジャーズ」を観るのは、これを読んでからでも遅くないハズ。

 そして"地上最強の射手"は、ホークアイことクリント・バートンだ。
 その登場は「マイティ・ソー」。ニューメキシコ州に突如として現れたクレーター。その中心には"神の鎚"ムジョルニアが。これを取り戻すためにソーはS.H.I.L.D.の仮設研究所を襲撃する。このときソーを迎撃したのがホークアイだ。
 ホークアイもブラック・ウィドウと同じく出自その他の個人情報に触れられておらず、そのうえ出番も少なかったのでその存在を気付かなかった観客も多かったろう。
 アイアンマンやソーのように中長距離攻撃の担い手に困らないチームにおいても、ホークアイの精密射撃は必要なのだろう。これだけで彼の能力の高さが知れるというもの。

 最後は強者どもを束ねる役割を担う"司令官"、ニック・ヒューリー。
 S.H.I.L.D.の長官ということがわかっているほか、この男は謎に満ちている。「アイアンマン」をはじめとする一連の作品に顔を出しているわりには多くを語らず、近い将来に訪れるであろう脅威、それも地球規模の脅威に備える旨を口にするのみ。
 癖の多い面子を揃えて事を成し遂げようというのだ。ニック・ヒューリーこそ一筋縄でゆかない。

 ここに最強部隊は完成した。今こそ声を高らかに宣言するのだ。
「アベンジャーズ、集結せよ!」

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