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なごやかいだん

amazon:[単行本(ソフトカバー)] 怪談 不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫)  怪談を思いついて書き上げたはいいが、なぜか全然怖くない。
 愛知の県民性に題材をとった怪談になるはずが、どういうわけだか苦笑が洩れる出来栄えに。云わば「なんちゃって怪談」だろうか?
 投稿を念頭においていたことは否定しない。だから800字以内におさめたというのに、これではbk1怪談大賞に応募したところで鼻で笑われる内容だ。なぜこんな内容になってしまったのか。「なってしまった」と不可抗力のように書いている時点で、私が文章をコントロールできてないことが明らかである。怪談以外のものになるべくしてなった、というところか。
 仕方がないのでブログで発表する。廃物利用のようなブログである。
 これが2011年における最後の更新となるわけだが、果たしてこれでよいものやら。ブログ再出発の年の最後が廃物利用。2011年を締め括る挨拶をすべきではないのかと考えないではないが、何も思いつかないので廃物利用。エコロジーです廃物利用。廃仏毀釈と語呂が似てなくもない廃物利用。
 なんだかんだで興味のある方は続きをどうぞ。

 愛知の県民性は堅実というか、とにかくケチだ。ここぞというときには豪勢になるが、ふだんは無駄金を使わない。そして堅実であるがゆえに冒険心に乏しいところがある。
 それを反映したものか、「名古屋メシ」と呼ばれるメニューはそのほとんどにオリジナリティがなく、既存の料理にプラスアルファしたものだ。ただのトーストでは満足させられないから小倉あんを載せてみました、ただの鰻丼では面白くないから三種類の食べ方を提案しました。喫茶店でモーニングコーヒーを注文すると、アレもコレもと出される料理に腹いっぱいになって店を出ることになる。
 なんでも合体させる、必要以上に盛るのは、ケチ精神の求めに応えたものだろう。それは怪談にも表れている。
 名古屋在住の友人にこんな話を聞いた。
 愛知県某市のトンネルにまつわる怪談だ。そこは地元では知らぬ者のない心霊スポットで、たびたびテレビや雑誌に取り上げられる。
 そのトンネルは旧県道にあり、今はバイパスが通っているので利用する者は少ない。利便性の低さに加えて良くない噂が立ち、訪れるのはその手のマニアばかり。それでも行けば必ず何かしら怪異に見舞われるとあって、心霊ツアーで重宝されているらしい。
 何が出るのかと尋ねると、まず車と併走する女。窓には手形がペタペタ押され、車内は生臭い匂いが充満。赤ん坊の泣き声がワンワン響くなか鎧武者が己の首級を探す。携帯電話が身に覚えのない着信音を奏で、後部座席が濡れ、頭の中で読経のようなものが唱えられ同乗者の顔が両棲類のそれに見えて名状しがたい這い寄る混沌。トイレの花子さんが人面拳で手招きしているかと思えば、金鯱に乗った三英傑が手羽先を肴にガンダム談義に花を咲かせてホトトギス。
 身の丈六メートルになりなんとする全身真っ白な女性が「燃えよドラゴンズ!」を歌いながら出現するところで電話を切った。

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