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夢の連覇で盆踊り!

amazon:[DVD] 中日ドラゴンズ 優勝記念盤 感動の軌跡2011 球団史上初のセ・リーグ連覇  落合博満というプロ野球選手がいた。現役生活を始めたのはロッテオリオンズ。このチームで三度の三冠王。ロッテをふりだしに四球団を渡り歩いた。現役生活に別れを告げたのは、日本ハムファイターズでのことだ。その引退は、三冠王に三度輝いた名選手としては静かな去り際だったという。
 落合博満がロッテから中日ドラゴンズに移籍した際は、落合ひとりに対して四人のトレードが実現した。中日からロッテに移った四人のうちのひとりは、後に横浜ベイスターズの監督を務めた牛島和彦である。
 破格。すべてが破格の選手だった。キャンプの調整も"オレ流"と呼ばれて、そのあり方を取り沙汰された。常に目標を立てて公言し、しかし狭いと云われたナゴヤ球場でも三冠を達成することはできなかった。セ・パ両リーグでの三冠達成を夢みたファンにとっては残念な成績ではあったが、それでも凄い記録を打ち立てたのだ。
 そして日本球界初、FA宣言の行使。信子夫人に背を押されたとのことだが、移籍先が中日ドラゴンズの宿敵、読売ジャイアンツであったことから中日ファンの怒りを買う。選りに選ってなぜ巨人なんだ!
 巨人で長嶋茂雄を胴上げし、その後は若手の台頭とともに出番が少なくなり、いつの間にか日本ハムに移籍していた。そして引退。四十四歳まで現役でいたことに驚いた。
 落合博満の応援歌、「マグマ大使」の主題歌を土台に、彼の打撃フォームである広角打法から放たれるホームランを待ち望む歌詞は、それを耳にすると、今でもちょっとわくわくする。

 三冠落合 広角打法
 レフトへライトへ ホームラン!
 その落合博満が監督として中日ドラゴンズに帰ってきた。これを聞いたとき、根っからドラゴンズファンの友人に「落合が監督ってマジか!?」とメールしたものだ。

 それから八年の月日が経とうとしている。昨シーズンまでの成績はいずれもAクラス。ペナントレースを制したのは三度。日本シリーズ進出は四度。そして2007年には、中日ドラゴンズファン待望の日本一を成し遂げた。
 だいたい中日ドラゴンズというチームは、一度優勝すると数シーズンは下位に低迷するのが恒例だった。ファンも「今年優勝したから来シーズンは無いな」と半ば諦めるのが常だった。
 それが監督在任中はずっとAクラス。毎年のように優勝争い。これぞファン冥利に尽きるというものだ。
 選手として破格だった男は監督としても破格である。
 一年目、「優勝するだけの戦力は揃ってる」とばかりに大して補強しないままシーズンに突入。本当に優勝してしまった。
 二年目はと云うと、横浜からタイロン・ウッズを獲得。このウッズが2006年のリーグ優勝を決定付ける満塁ホームランを打った。
 日本一を達成した日本シリーズでは、完全試合に目前まで迫っていた山井大介を八回終了時点で降板させ、最終回を守護神・岩瀬仁紀に託した采配は賛否を呼んだ。
 ナゴヤドームという器のなかで守り勝つ野球を掲げ、12球団随一のスコアラーを擁し、ただひたすら勝つことだけを追求した男が、中日ドラゴンズがこれまで成し得なかったリーグ二連覇を達成した。これで任期の半分はリーグ優勝をしたことになる。やはり破格!
 落合博満本人は「二連覇を成し遂げたのは選手たちだよ。誉めるならアイツらを誉めてくれ」と云うだろう。その通りだ。それでも私たちファンはあなたにお礼を云いたいのだ。ありがとうございます、と。

 その中日ドラゴンズ落合博満監督は今シーズンでその任から退く。コーチ陣も来シーズンからは顔ぶれがかわる。ファンにとっては、落合監督が八年かけて作り上げた軍団が解体されるような気分だ。今のドラゴンズを常勝軍団とまでは云わない。しかし、この八年間が中日ドラゴンズの黄金時代であることは紛れもない事実だと思うが、どうだろう?
 監督自身の体調を心配する声もあるだろう。長期政権の弊害を指摘する声もあるだろう。しかしそれでも、このたびの退任劇には納得できない。ファンとしては「勝つことが最大のファンサービスである」という持論を徹底する姿は潔くもかっこいい。
 もっと落合野球を観てみたい! ずっと落合野球を観ていたい!

 東京新聞を購読してないし中日新聞を取り寄せてるわけでもないけど、これだけは云いたい。
 月夜ばかりと思うなよ。

 さあ、クライマックスシリーズだ。これを勝ち進んで日本シリーズだ。ペナントレースを制覇しての日本一はまだ達成していない。今度こそ完全優勝をお願いします、落合監督! 有終の美を飾ってくださいな。それこそがオチアイヒロミツらしいってものですよ。

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Comments:2

omune 2011年10月19日 01:36

 こんばんは、omuneです。いつもご投票いただき、ありがとうございます。

 落合監督が名将であるということは言うまでもないですよね。個人的には現在の12球団でもっとも監督らしい監督ではないかと思っています。

 ただ、落合監督のやせ具合すごくないですか? 勝つ事をシーズンの目標として、それを成し遂るために指揮を執り続ける事からくる心身のストレスが、ここのところ表に出ているようで痛々しく感じます。

 ドラゴンズはここから正念場になりますね。強いチームを作り上げていくのは大変なことでしょうが、それを維持していくというのはさらに難しいことだと思います。
それは私が、せっかく強大な戦力を保持するに至ったのに数年で無残に完全崩壊し、以後浮かび上がることが出来ないチームのファンだからかもしれません。

 我が愛するチームも、来年はドラゴンズに絡んでCS争いが出来るようなチームに成長して欲しいものだと思っています。

では、またお邪魔させていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。 

サテヒデオ 2011年10月19日 21:59

 いつもお世話になっております。
 選手が己のパフォーマンスに悔いを残さないよう環境をととのえるのが監督ならば、選手の準備の手助けをするのが監督ならば、選手に長く太い現役生活を送らせるために力を尽くすのが監督ならば、落合博満は監督の中の監督でしょう。あの痩せっぷりは、自分の身を案ずるよりも選手をいかに活かすかを優先させている証拠なのでしょう。
 勝利の喜びとそれを手にすることの方法を提示する。練習。ひたすらカラダを苛めることでしか勝利はつかめない。たったひとつの確かな方法。具体的で、シンプルで、効果的なそれを繰り返し繰り返しさせることで、その練習が持つ意味を肉体に刻み込ませる。意味が選手の頭までまわればよし。その選手の財産になる。
 選手を育てるとはこういうことだと思います。選手を育てることでチームが強くなる。チームが強くなれば、選手は自分たちの方法が間違っていないことを改めて認識する。上昇のスパイラルです。
 人を使うのにアメとムチとはよく云いますが、片一方だけでは駄目なのでしょうね。特に、部下に与えるはずのアメを自分で食ってしまうような将は。誰よりも自分を好きな人間に監督は務まらないのでしょうね。
 来年からドラゴンズは暗黒時代突入かも。

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